往年のレジェントたちではなく、現代のプロゴルファーが残したコメントからアマチュアの私たちにも役立つ金言を紹介するコーナーです。
若手のレフティー・細野勇策選手

細野選手は山口県山陽小野田市出身。生後2カ月で心臓を手術し、激しい運動ができなかったため父親や兄がやっていた野球を諦めてゴルフを始めたのだそう。ツアーデビューは2022年、未勝利ですが若手有望株。今シーズンはトップ10に6回入るなどその頭角を表しています。
先週行われたツアー最終戦のJTカップでは首位の小木曽喬選手に2打及ばずの2位に終わりました。ツアーでは数少ないレフティの1人で、JTカップで優勝となれば羽川豊プロ以来の快挙だと期待されていましたので残念です。とはいえ若干22歳でJTカップに出場するのだからこれだけでもすごいこと。来季の初優勝が待たれる存在です。
そのJTカップの中でコメントした細野選手のコメントに気になる一文が。
“バーディーを取るためにバーディーを狙わない”
むむ、どういうこと? この言葉、皆さんはどう感じたでしょうか。
JTカップが行われた東京よみうりカントリークラブは名匠・井上誠一氏による設計で、松林にセパレートされておりグリーンはアンジュレーションがあり、難コースとして知られています。
最終戦のグリーンは硬くて早く、かなりタフなセッティング。ここで攻め方を誤ると、大怪我をするんですね。

例えばですが有名な最終18番のショートホール。
最終日恒例のピン位置は右手前。奥につけると3パットの危機、左に外しても下りのアプローチが残り絶望的。
ここでバーディーを狙ってピンハイに打つと、乗せようと力むとオーバー、引っ掛けると左奥でパーも危うい状態に、、
細野選手は3日までは順調にスコアを伸ばしていたので、こういう場面では冷静にマネジメントしていったのだと思います。
しかし最終日はショートサイドのバンカーに入れてしまい、寄らず入らずでボギー。できればパーセーブして、トップの小木曽選手を待ちたいところでした。
以前堀川未来夢プロがYouTubeで話していましたが、最終日のピン位置はあえて乗せないという選択もあるのだとか。
確かに真横のバンカーからも難しいのなら、パーを拾える可能性が高いのは手前のラフからなのかもしれません。うまくいけばチップインバーディーが来ることもありますしね。
結局小木曽選手も最終ホールで同じくバンカーに入れてボギーを打ってしまいましたが、3打差あったのできっとボギーでもいいというマネジメントだったのだと思います。
“パーを取るためにパーを狙わない”

“バーディーを取るためにバーディーを狙わない”という名言は、我々アマチュアゴルファーにとってはバーディーをパーに置き換えたいところ。
パーを取るためにパーを狙わない。例えばパー4なら、2打目を無理してパーオンさせようと奥へ突っ込んだり、力んでミスするよりもグリーン手前に安全に運び、3打目をいいライから安全に狙うというイメージです。
これならうまくいけば寄せワンでパーを拾える可能性もありますしね!
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