ある日のラウンド。パー4の2打目、少し当たりが悪くグリーン手前に落ちてしまいました。
“う〜ん残念。もう一番手大きいクラブを持った方が良かったかな”なんて思ったりします。
しかし、ゴルフの格言にこんな言葉が。
“ゴルフは手前から”
これは、昔からゴルファーの間で言われているセオリーのようなものですね。
グリーンをオーバーするよりも、ショートして手前の花道から攻めた方がスコアがまとまる、ということなのです。
ではなぜ、手前からの方が良いのでしょうか。
グリーンの奥は危険がいっぱい

例えば2打目の景色。日本のゴルフ場は上のようなシチュエーション、多いですよね。
グリーン周りは木で囲まれていて、奥は林だったり、OBが浅く作られていたり、また砲台グリーン(お椀をひっくり返したような形状)になっていて奥からも打ち上げになっていたり。とにかく奥からはとても攻めにくくなってしまうのです。

よく陥るのが、グリーンを数ヤードオーバーして、左足下がりのライ(地面の状態のこと)についてしまうこと。
これが難しい。なぜ難しいかというと、グリーンの形状にあります。
日本は多くが“受けグリーン”
日本のゴルフ場は欧米のように敷地を広くとれないところが多く、狭いエリアにパズルを置くようにホールを並べています。
民家が近いところもあったりするので、ホール内でプレーをしてもらえるよう、グリーンをあまりオーバーさせないような作りにしているところが多いのです。
前述のようにOBを浅く作るというようなこともそうですが、もう一つ大きく工夫されているのがグリーンの傾斜。日本は奥が高く、手前が低い形状の受けグリーンが多く、こうすることでボールを奥に行かせないようにしています。
ということは、奥にボールがいってしまうと、次のアプローチはグリーンが下りの面になってしまい、ショットは止まらない、パターでも距離感が合わず大オーバー、、、なんていうことも。
しかも前述のように左足下りのライになってしまうとボールをふんわりと浮かせるようなアプローチもしにくく、スコアを落としてしまうという結果になってしまいます。

グリーンエッジまでの距離が大切
じゃあ手前から。とはいうものの、グリーンに届かなければアプローチに頼らねばならず、スコアをまとめるのもそれはそれで大変です。やっぱりグリーンには乗せておきたいものですよね。
そこで大切になってくるのが、グリーンエッジまでの距離。
フロントエッジまでを測っておけば、そこを越えるクラブで打てればいいのです。
ピンまでの距離を測ってピンが奥に切られていた場合は、ピンまでの距離を打ってしまうと当たりが良かった場合オーバーしてしまう可能性も。
ちなみに、コースのヤーデージ杭(両側にある150とか100とかの杭)はゴルフ場によってフロントエッジ表示とグリーンセンター表示に分かれていますので、プレー前に確認しておくのがいいでしょう。
もっと上達してスコアを縮めたい、となった場合はまた違ったマネジメントがあると思いますが、まずは“エッジまで”を合言葉にトライしてみてはいかがでしょうか。
コメント