先日行われた女子ツアー、北海道meijiカップの初日、注目ルーキーの入谷響選手が最終の18番、2打目のボールが右に大きく曲がり、なんと木の上に!

写真はイメージなので、このようなあからさまなパターンは珍しいかもしれませんが、松や杉の木など葉の茂った枝に引っかかって落ちてこないというのは、意外にもよくあることです。私もラウンドをしていて、同伴者含め何度もそういったシーンに出くわしたことがあります。
さて問題。この場合、どうするべき?
正解は、1.あるがままに打つ 2.アンプレヤブル宣言をして1罰打の2択。

あるがままに打つこともできますが難しいことが多いので、現実的には2のアンプレヤブルの処置(1罰打)となります。木に引っかかった場合のアンプレヤブルはボールが止まっている点の真下、2クラブレングスのエリアでドロップ。もう2つは通常のアンプレヤブルの宣言と一緒で、打ち直しか現在のボール位置とピンを結んだ後方線上で1クラブレングスのエリアでドロップの2つから選べます。
OBのラインがない場合、多くは行ってみて木の上なのが判明する、となるので通常営業のゴルフ場ですとプレーファストの観点から、戻って打ち直しよりは真下か後方線上からを選択せざるを得ないかもしれませんね。
もう一つ重要なのは、木の上にあるボールが、自分のものであるということが判明していなければいけないということ。色が同じとか、メーカーが一緒などではなく、番号などもきっちりと確認しなければならないです。
競技でない限りはそこまで厳格でなくてもいいと思いますが、わかっていれば対処ができますよね。
入谷選手はどうしたのか?
入谷選手の場合は同伴者が見つけてくれ、レーザー距離計でズームして、ボールの番号も一致したのでマイボールということが確認できたので、ここから処置を行います。
ところがここで前代未聞の事態に。ボールを残したまま、悪天候のためプレーがサスペンデッド(翌日に延期)となってしまったのです。
翌日は冷静にプレー再開
こんな特殊な状況になってしまい、さぞスタートが不安だったのでは、と思いますがそこはプロゴルファー。
“一晩じっくり考えることができたので、冷静に対処できました”という言葉通り、ライの悪いボール発見地点真下からではなく、1罰打を払い後方線上まで下がってグリーンにスーパーオン(入谷選手の場合は、後方線上がクリアだったようです)。パーを死守しました。さすがツアープロ!!
ちなみに私のホームコースではソテツやヤシなど、保護しなければいけない木が指定されており、その木に引っかかってしまった場合は無罰で救済が可能です。
この場合に限らず、ローカルルールもチェックしておくのをおすすめ。思わぬところで助かることがあるかもしれませんので!
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